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忘れられない映画「ふたり」

一時期、大林宣彦監督の映画にはまっていた。広島県尾道市が舞台の映画、「時をかける少女」をはじめ、「転校生」「さびしんぼう」「ふたり」「あした」etcその頃ちょうど会社の現場が尾道市にあり、親しい会社の上司が長期出張で行っていたので、休みの日に遊びに行った。その上司と奥さんも大林監督映画のファンだったので、上司の家族と尾道三部作ロケツアーをしたのだ。駅には丁寧なロケ地図が置いてあるので、それを見ながら観光した。愛する故郷を舞台に、好きな映画を撮った大林監督はとても幸福だなと思う。尾道市は風情ある素敵な町です。しかし、坂や階段が多く、道も狭く車が通れないので、実際暮らすのは不便かな。その不便さがまた魅力だと思うが。私は大林監督作品の中で一番「ふたり」が好きです。石田ひかりさんが主人公で、中嶋朋子さんがお姉さん役。お二人が美しい!ちょうど、10代少女時代の一番、美しい輝きの時である。他の女優さんも輝いている。映画のテーマ曲、「草の想い」は名曲である。(昔ひ~とのこころに~♪)色んな人がシーンでこの歌を歌うのだが、石田ひかりさん役の実加が舞台の裏方で、ボソ、ボソつぶやくように歌うシーンが印象に残る。映画のエンディングは大林監督自身がこの歌を歌っているのだが、それには「え~なんで?」と思ったが、それほど監督の映画に対するおもいれが強いのだろう。お姉さんが事故で亡くなるシーンと、実加が暴漢に襲われるシーン(お姉さんが助ける)はリアルに描かれている。内容はファンタジーぽいのに、そこのリアルさがほどよいスパイスになって、感情移入できる。尾道に観光した時、事故のシーンを撮った場所にも行った。当時、映画のファンがその場所に、お花を供えてしまう事もあったらしい。(普通の家の前なのに・・・)赤川次郎氏原作の素晴らしい小説を、大林監督は自分の世界に美しくアレンジした、少女の思春期の、微妙な心理の動きを見事に表現している。大人の男性の繊細な感性にはかなわない。余談だが、大島弓子先生の漫画を支持しているのは、わりと男性が多い。ちなみに「ふたり」の原作本カバー挿絵は大島弓子先生である。「ふたり」は傑作だと思う。  ふたりでひとり、ひとりでふたり

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